通変星について

四柱推命には「通変星」というものがあります。
少し占いに詳しい方ならば、聞いたことがあるかもしれませんね。

比肩・劫財
食神・傷官
正財・偏財
正官・偏官
印綬・偏印

これらが通変星です。
全部で10種類あります。

よく、
「命式の中に食神があるから、これは良い命式」
「命式の中に劫財があるから、あまり良くない命式」
といったように言われることもあるようですが、この通変星ひとつひとつに良い・悪いはありません。

劫財、偏印は特に良くないと言われているようですが、もちろんこれらも良い・悪いはありません。
また、食神があるから良いということもありません。

喜神・忌神についてという記事の中にも書きましたが、それが「良い食神」か「悪い食神」かは、その人の命式の内容で決まります。

人によっては食神が悪い働きをしている場合もありますし、もちろん良い働きをしている場合もあります。

「食神があるから絶対に良い!」

という訳ではないんですね。

なので、

「自分の命式に劫財がある……だから自分の人生はダメなんだ……」

などとガッカリする必要はありません。
もちろん偏印やその他良くないと言われている通変星があった場合も同じです。
通変星の種類だけで不安になったりガッカリする必要は全く無いんです。

 

それが良いのか悪いのか、つまり喜神なのか忌神なのかをしっかりと見極めて判断することの方が大切です。
そして、もし忌神だったとしても、それがどれくらい強いのか、弱いのかでも判断が変わってきます。
もし忌神だったとしても、とても弱い忌神であれば悪い部分はさほど出て来ません。

これは喜神も同じで、喜神だとしても弱い喜神であれば、さほど良い面は出て来ません。
(全く出ないということはありませんが、顕著に表に出るということはあまりない、という感じです)

劫財だから悪い、偏印(倒食)だから悪い、ということは無く、大切なことはその命式の通変星が良い働きをしているか、悪い働きをしているか、強さはどれくらいなのか、それを見極めることです。

命式の通変星だけで運気の流れを判断することは出来ません。
そんなに安易なものではありませんので、「劫財は悪い」「偏印は悪い」といった安易な鑑定に惑わされず、信頼出来る占い師さんにしっかり判断してもらうようにしてみて下さいね。